『SEOBOK(ソボク)』の吹き替え版
視聴した日:2022/02/05
監督:イ・ヨンジュ
主演:コン・ユ、パク・ボゴム
公開:2021年
視聴時間:1時間54分
製作国:韓国
個人的評価:65/100
もう一度観たいか?:友達と一緒なら観てもいいかなあ
「SEOBOK/ソボク」をU-NEXTで視聴 https://video.unext.jp/title/SID0062103?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns&rid=PM033429147 #UNEXT @watch_UNEXTより
あらすじ:国の情報局の元エージェントであるミン・ギホンの余命は僅か。
不治の病である彼の元に、元上司からの命令がきた。
不死の実験体を護衛すること。実験体――ソボクからは人の病を治す薬が摂れるらしく、ミン・ギホンは護衛に加え、臨床試験に参加しないかと持ちかけられるが……。
みたいな感じの話です。
余命僅かな男と、永遠の命を持つ少年の正反対の組み合わせがウリですね。
他にも観るものがあるのでつまらなかったら十五分くらいで切ろうと思いましたが、普通に三十分観ちゃいました。
こちらは最後まで観られました。なかなか面白かったです。
吹き替え声優はミン・ギホンさんが諏訪部順一さん、ソボクが小林千晃さん。
個人的には文ストを黒の時代まで観ているもので、CV:諏訪部さん、腕のいいガンナー、髭、子どもを守る、という辺りとても織田作みがあってちょっと集中できませんでしたが……w。
ソボクの能力は『エルフェンリート』を、抑制剤の話は『極黒のブリュンヒルデ』をちょっと彷彿とさせますね。
テーマは永遠の命とは、死とは、みたいなことだろうけどそこまで深く掘り下げてはいないですね。
「永遠の命なんてない方がいい。人間は進化をやめて人間らしさが失われてしまうし、不死を巡って永遠に争いが起こる。悪いヤツが永遠に生きたらそれこそ地獄だ。
いつか必ず、死はくる。終わりはくる」
というのが大体の主張かと。
深くテーマについて考えるというよりも、「もしあらゆる病気を治せる不死の人間がいたら?」というIFでそれを巡る話を描くことに重きを置いています。
ミン・ギホンさんと、淡々としているソボクの仲が深まるのを楽しむ映画かなあ。
なのでそこまで死について「成程なあ……」と考えさせられはしないですかね。
さておき、研究所から一度も出たことがない少年らしい行動は楽しいですし、程々にアクションも入って緩急もあり、美しい景色もあり、ソボクと心を通わせるような会話もありと飽きさせない流れでよかったです。
ベタですが仲良くない時→仲良くなった、で呼び方が変わるのは萌えですね。
オチはまあ、ハッピーエンド……なのかな?
完全ではないけど、収まるところに収まった。
因みにこの映画、主人公二人とウナギの老夫婦(と、回想に出てくる一人)以外はいいヤツいません。
嫌味なヤツが多い。
個人的お気に入りシーンは、ミン・ギホンさんが頭痛に苦しむところ、ガスで眠るところ、ウナギの老夫婦との遣り取り、カップラーメンのくだり、「兄さんも助かるでしょ」、ソボクを助けようと駆けつけるミン・ギホンさん、ミン・ギホンさんには手を出さないソボク、「できない」と泣くミン・ギホンさんですね……。
「やめてくれ」の泣き顔はよかったなあ。
「それだけだったのに」のソボクの台詞もいいです。
最後ミン・ギホンさんが駆けつけたのって、別に自分が助かりたいからじゃなくてただソボクを助けたかっただけだと思うんですが、どうなんでしょう。
あんまりうまく魅力を伝えられていない気がしますが。
飽きずに観られたし吹き替えもよかったものの、そこまで感情を揺さぶられるものはなかったので100点中65点です。