くろめの記録置き場

ドラマや映画の感想等の備忘録。(あくまで個人の感想です)

甲田学人『ほうかごがかり』2巻、感想

Amazonに投稿したのとほぼ同じ内容。

ブログ用に後で加筆したいです。

 

 

「人の心無いんか??????」
が読了後の感想です。

いや、甲田学人先生ですね…………。
一巻のレビューでは「ちょっと物足りないなー」なんて書きましたけども。
物足りた、エンジンあったまってきたなと思ったらあったまる通り越して焼かれました。
ストーリーのえげつなさも痛みと恐怖を覚えるような文章力も一巻よりアップ。
「これが甲田学人だ!」、という感じがしますね!!(ヤケクソ)

未だ二巻最初の方は「あー未だ救いがあるじゃーん。やさしいな~」ってなってたんですけど……それからはまあ、うん、納得といえば納得の流れで、それで、その後の新展開で、ずっと不穏な――平和すら悲劇の伏線にしか見えないので不穏じゃないこと無いんですが――感じはあって。

それで最後あれですよ。
いや。
どうして。
どうして…………どうして……?
もう本当に最後の方声出ました。余りにも余りで。深夜なのに。

これ三月は刊行しないんですか? 三巻は? 一巻→二巻で待たされるより二巻→三巻で待たされる方が五千倍つらいんですけども!?!????
これって出版社と先生は何巻想定なんでしょう。思ったより人が死ぬのが早い。
そりゃまあ七人しかいないし、毎度死ぬような目に遭わないと保たないわけですけども。
それにしても……それにしても…………。

あのカラーイラストの意味ってそうだったのか……うん…………。
なんか、毎度読んだ後にカラーイラストを見ると「うわっ……」ってさせられるのがね、凄いですねこれ。

三巻待たされるのつら過ぎます。はやく……はやくどうなったのかおしえて…………。
「うわぁああああっ!!」ってなりたい人は読むといいと思います。
 な か ま に な ろ う 。

因みに三時間程度で読み終わりました。

 

 

あのいじめっ子マジで死なねーかなーと思ったけどそこまでやれとはいってない。

いやあの、ね。

 

 

 

 

【ここからネタバレ感想】

 

 

 

 

いや最後!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ってなったんですけど、まあ最初から。

前巻で表紙の真絢ちゃんがさり気なくリストカットしてたり、で、死んじゃって……。

二巻の表紙が菊ちゃんだったから「次菊ちゃん死ぬの!?!??!?? 嫌なんだけど!?!??!??」って怯えてたら死ななかったですね。

わかり易いからしなかったのかな。後は毎巻キャラを殺すのは難しいとか。

まあ二巻も一人死にましたし(下手すると三人)、菊ちゃんは動画さえ作ったら後は死んでもいいし次の子に時限爆弾を押しつける気も無いので死ぬ心算だろうなって感じなんで結局遺影(未来の)ですけど……。

でも表紙の絵はあんまり絆創膏無いんだな。そこはあんま再現したくないか。無名不思議の所為だし。あくまでモデルだし。啓が配慮したのかも。

 

最初のカラーイラストはやけにリアルで、なんか画風が違いますね……!?

結構potgさんの絵ってデフォルメそこそこ強めでかわいい感じなんですが。

いやでも前巻の赤いマントの絵とかリアルだったりなぁ……なぁ…………。

で、これ誰やねんと思ったら胸糞いじめっ子の烈央だったのね……そしてこの後マイナスドライバーで…………。

この絵、最初は「よくホラー映画とかでありがちなヤツ~」とか思ってたけどもうね、読んだ後だと怖いね……。

そしてイルマちゃんの無限回廊。文章だけだと「ほーん……」ってなってたけどイラスト見たら「 嫌 過 ぎ る 」ってなりました。これはこわいよ…………。

というかこれを描かされるpotg先生…………。

次のイラストは平和だけど、この平和もいずれ潰されるんだろうなって気しかしないので、該当箇所はある意味虚無だったよ…………盛大なフラグにしか見えない…………。

 

本編。

そもそもムラサキカガミの時点で殺意が高過ぎる。

まあずっとじゃなくて今年と来年運が良ければ逃げ切れるとはいえ、こんなかかりになんかされたらニ十歳まで確実に憶えてるわなぁ……下手したら恐怖に耐え切れず発狂して自殺しそう…………。

 

五話。

オイ!!!!!!!!

人の心ないのか!!!!!!!!!!!!

八年後……八年後……真絢ちゃん…………(号泣)。

ほころびがあるとはいってたけど、さぁ…………。

本当に完全に無かったことになるわけではないから…………見上家ではないものとなっているけど、その着物会社でいることになってんのかなぁ……。

馬鹿にしたように笑っているのに涙が零れるっていうシチュエーション…………いや好きだけど……好きだけどさぁ…………。

なんだかんだ、お母さんは真絢ちゃんを愛していたんだなぁって……。

まあ最悪なお母さんだけど…………。

しかしなかったことになる場合ってどうなんかなぁ。

真絢ちゃんの部屋のものもごっそり消えるんだよね多分?

でもそれじゃおかしいって思うよな。

物置みたいに他のものが置いてある状態になるのかな……。

 

冒頭のイルマの箇所はノベコミで先読みしていたのであんま記憶ないな……。

心理描写ちゃんとしてるなぁ、わかるなぁ、ってなったくらい。

俺もイルマちゃんと似たようなものだと思う。高潔なヒーローにはなれない。

多分同じ立場に立たされてもモブみたいに怯えたり泣くことしかできない。

そんな自分に失望するのも、でもどうしようもないのもわかる。

かかりの仕事は確かに漫画みたいだよなぁ……漫画みたいにハッピーエンドには行かず死にますが。

 

惺が「なるほど、それだけなんだね?」といったのは「お前さぁ……」って思っちゃうけど、でもそれまでにもっと悲惨な例を見ているから大したことないなって思うよね……でもそれでイルマちゃんは軽視されていると思ったわけで。

惺は相談されなかった。

そして惺は後々イルマちゃんに対して怒るし、太郎さんとかもそう。

すれ違い…………。

イルマちゃんが全然仕事しなかったのが悪いといえば悪いんだけどね……。

真絢ちゃんの「面倒なこと」は頭がおかしくなったと思われる、とかかな~。

ところで赤いマントの中の真絢ちゃんってどうなってんのかな…………滅多刺しだけなのか、ぐちゃぐちゃになってるのか…………。

 

そして大人に話したシーン。

これは本当に「甲田学人先生!!!!!!!!!」ってなりましたね…………。

でも死ぬわけじゃなくて一瞬死ぬけど時間が巻き戻る、なので甲田学人先生にしては大分やさしいなと…………(『断章のグリム』のあのキャラの親とかヤバかったし…………)。

イルマちゃんからしたら絶望以外の何物でもないけど。

でもほんとに死ぬわけじゃなかったから思ったよりは怖くないなと思った。

 

ここで「いいよ」っていう啓普通じゃねえ~~~~~~~!!

お前おかしいよ!!

惺の気持ちを啓はちゃんとは知らないんだよな~~~お前~~~!!!!!!

啓は自分が死んだらお母さんが楽になれる、って思ってるからしょうがないけど……けどさあ……!!

最後に繋がるけど、啓の代わりはいないんだぞ!!

からしたら!!

『もちろんいいに決まっていた』もそうなんだけど、酷いよなあ。

ここで言い募る惺の台詞も正論だよな。

「死ぬのが怖いのは当たり前だよ」っていう啓。やっぱりおかしい。

イルマは年下だ、そういう弱い奴を守りたいんだろ、って啓はいってるけど、たかが一個下だろ!!

臆病さはまあそうなんだけどさぁ!!

小六が小五を守るために命を懸けるって、なんか……なんか…………。

 

この惺の一見穏やかな顔ででもその実作られている、というのも神狩屋さんみあっていいな。

しかしこの後のイルマを責めないでね、っていうのといい、惺も自分を律し過ぎているというか、よくいえるな……。

俺ならそんなできた接し方できない…………。

 

啓と菊のシーン。

もぉおおおおおお二人とも死の香りしかしねぇええええええ!!

やってることはちょっとイチャイチャ青春恋心みたいなのに生き残れる気がしねぇよ!!

この『狐の窓』をメインで覗いたのは啓だから菊ちゃんは大丈夫だった、のくだりもなぁ……後々菊ちゃん巻き込まれるフラグでしかない……死にそう…………(n回目)。

この二人、そうならざるを得ない事情があるとはいえ「次はわたしの番」とか「人のを引き受けても構わない」とかおかし過ぎる。

惺カワイソス……発狂しちゃうよ……内緒にするな。

 

ふぅうううんへぇええええええ青春してるじゃん啓と菊ちゃん……。

まあそこにぶっこまれるんですけどね!!

台無し!!!

この放送怖過ぎる。

 

大きな裁縫用のハサミ、って笑美さんみあるよな……特に掠りもしなかったけども。

 

ていうか今までも代行みたいなことはあったっぽいんだが、呼び出しされるもんなの?

担当+代行する人間じゃないと駄目なのか?

 

まさかこの髪の長いヤツがさぁ…………うん顔が無かったけどさぁ…………。

 

この『ダダダダダダッ!!』ってマジで怖かったんですけどまさかの惺で。

ありがとう……。カッコ良過ぎか?

スコップ見るとどうしてもくるみちゃんを思い出す。頼もしい。そして不穏。

 

枯れ尾花ってなに?

と思って検索したんですが。

『幽霊の正体見たり枯れ尾花』ね。

幽霊かと思ったらススキだった、怖くないものまで怖いものに見えたんじゃないか、ってことね。

冷静といえばそうだけど、さり気なく太郎さん酷いともいえる。

 

太郎さんの「ここから動けない」ってなんだろうなぁ。

ずーっと太郎さんの普段の生活が気になっているんですけども…………。

唯一のオアシス、というか安全地帯である『開かずの間』そのものが実は無名不思議の部屋だった、ってことはありそうだな…………。

太郎さんも記録しなきゃいけないし……記録してるもんね……?

じゃないと死にそうだし。

完全に害の無い無名不思議ではなさそうだしなあ……。

 

その立場になったら仕方無いけど、急いでくれってお願いするイルマちゃんは他のキャラが淡々としているが故にクズっぽく見えてしまうよなぁ……。

二日しか経ってないし。

それでも罵倒しないだけいいけど。

 

ムラサキカガミは死に方については決まっていないっぽいから余計怖いよね……いや死に方確定している赤いマントも最悪だけど。

忘れられるのはマジで最悪。『断章のグリム』の《名無し》ではやりましたが……。

 

イルマちゃん少女なのに気迫が凄い(挿絵が……)。

確かにねえ。気持ちはわかるなあ。写真は駄目だろうし……。

しかし重度のオタクって感じだなイルマちゃん……自分しかまあやの魅力を知らない……『そんな人間には、この役目は任せられない』ってのがもうね……。

でも真絢ちゃんは特別扱いされなくてもよかったと思うんだよ……寧ろアイドル視されなくて、アイドルらしくしなくてよかったのが真絢ちゃんにとっては楽だったんだから……。

まあイルマちゃんは『まあや』ちゃんしか見てないからね……ね…………。

完全に憧れの、自分を助けてくれるヒロインみたいに思っていたから……。

 

『どうやって? 絵だ。絵がいい』辺りの鬼気迫る心理描写、好き。

 

『人生も捨てていい』ってさあ…………。

 

鏡怖くなると本当に逃げ場が無いよね……。

廊下にある長い水道にもトイレにも洗面所にも風呂場にも必ず鏡はある。

アクリルで作られたものや窓や水鏡もそうだし、…………目にも映る…………。

 

ママ……ああそういやミシン使ってたっけ。

ママ…………。

それで喧嘩するのかわいそ過ぎでしょ…………。

というかかかりになって日常生活に影響してくるのが早過ぎるし露骨過ぎるんだよな。

イルマちゃんはそれこそ枯れ尾花かもしれないけど、真絢ちゃんの例からするとさ……。

 

学校と廊下の関係。確かにそうだわ。

そして前巻も思ったけど学校を血管とかに喩えるのやめませんか!?!???

廊下を合わせ鏡に喩えるのヤバ過ぎるだろこえーよ。

 

迎えにきてくれる惺が俺は好きだ…………。

 

留希も普通は責めてもおかしくないところをこれだからやさしい。

……理由は後述なんですけども。うん。

「ここまでする気持ちがわかんないんだ」は地味に酷いけどね。

実は全然羨ましくないよイルマちゃん!!

 

啓の絵を描いた後の反応がさぁ……。

 

太郎さんの「僕もさ、これでも~」の辺り好きなんだよな。

なんだかんだ頑張って調べてくれてた太郎さん……。

イルマちゃんがちゃんと報告していれば……でもこんな子どもに、いや子どもじゃなくてもそれは酷なんだよなぁ…………。

「キミさあ……」のとこのなんだかんだ助言するとこも好き。

 

甲田学人先生のラノベにありがちな(『断章のグリム』以外そこまで繰り返し読んでいないけども)考察が太郎さんの台詞でさらっとあって、好き。

紫って色んな意味があるんだなあ……そういうのもっとちょうだい。

 

啓に問われて、ここで答えられたら希望があった……いやないけど……でも死にたくないでいっぱいで…………。

 

見上さんに縋りついた途端絶望の坂に転げ落ちるのなんとかならんか??????

 

全部赤紫色は怖過ぎる。

 

イルマちゃんが走るところが緊迫感あるし万華鏡の喩えとか好き。

『それしかない望みに賭けて。その先に望みのないまま』は酷過ぎんか???????

好きです。

 

 

あのさぁあああああああああああ!!!!!!!!

思ってたよ!?

「あの後あれほったらかしなのかなーどうなってんのかなー残ってんのかなー」って。

最悪の答え合わせじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もう無名じゃなくなったんだから消えろ!!!!!!!

 

『いる』が怖過ぎる。

ところでこれ腐ってるんですかね、中身。時間経過とかいう概念無いのかな?

まあそういう描写は無いから無さそうだな……。

 

一度も本人にはいえなかった……のをさあ!!

このタイミングでこの場所でいうのはさあ!!

ねえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

最悪過ぎるんだよここの展開ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!

この『長い黒髪~手足』でちょっと、スタイルいいし、長い黒髪だし、つまり……ってなって本当にそうだったんだもん!!!!!!!!!!!

そしてここにきて名前を呟くんだもん!!!!!!!!!!!!!

オイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

後『あたかも~姿』のとこ好きです。

 

血が!!

ってなったんだけども。

 

紫色ってそういう紫色なの想定してなかったよ流石に…………。

 

まあね! 目に鏡要素は確かにあるかもね!!

最悪過ぎる。

 

いや普通気付かねーよ見えるからって目の中にいるなんて。

普通に幻覚だと思うだろ。

この啓の絵に対する考えもなあ……。

 

まるで死人のようやめて。

この『笑った』『花のように笑った』が美しくて好き。

やべーけども。

 

ここ惺が先に飛び出すのいいんだよなあ。

 

明かり消えるのこわい。

 

手を伸ばした惺がかわいそう。

 

真新しい……最悪なんだよなあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

惺自分を責めないで……。

 

イルマちゃん…………。

留希、えらいぞ。

 

惺が最後に見た光景さぁ…………。

イルマちゃんは、ある意味では幸せか……?

決してハッピーエンドじゃないけど、不幸中の幸い……?

 

この『将来の憧れ~』って解釈ね、最悪過ぎるね。

『二十歳までに忘れなきゃいけない~将来の夢そのもの』ってところがいまいちわからんのだけど……大人になったら将来の夢は忘れなきゃいけない、ってこと???

 

惺めっちゃ疲れてるじゃん。

全員で生き残ろうみたいなこといってるのにそんな暗いこと……。

こういう「大丈夫」「大丈夫じゃない」っていう遣り取り大好物ですありがとう。

 

影をこういう風に喩えるのほんとほんとほんと…………。

 

 

六話。

いやまあてるてる坊主は確かにそうだけど、不吉だと思う人間そういないって…………。

そんなのもほうかごには影響あるのか???

 

気を遣ってるっていうのかねそれは……。

そしてまあ、そうしない辺り惺も、ねえ。

ただ「あんまり」をつけている太郎さん、かわいい。

 

太郎さんなんだかんだちゃんと感情も情もあるの好きなんだよなあ……。

 

このテケテケの挿絵ビビりました。

「こわっ!!」って声出た。こわい。

 

いやそれも窓だけどさ怖過ぎんだよこんなん。

 

『ぐじゃぐじゃと』の表現嫌過ぎる。

血が……血が……この感覚も嫌だな……。

 

初めて見るんだ菊ちゃんの目……。

 

おばさんがせめてもの救い……。

にしてもこれは悲惨な人生……。

箒の理由もそれだったんだなぁ。

一人だけ金属製の武器じゃないと思ってたけど……。

 

なんでオバケはそんな酷いことをいうんですか???????

これ、おばあちゃんの本心的なものなのか、ただの似姿なのかどっちだ。

 

『菊の願いは、まだ叶っていない』

やめてよぉ……。

 

惺……お前いいことしてはいるんだけど人の心がわかってない感…………。

裏目に出過ぎ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中