学生相談室――つまりカウンセリング。には一応行っている。
行き始めたのは、鬱が最も酷くなった時からだ。
悪くなり始めの時は幾分余裕があったので、迷う余地があった。
親友にも行くべきかと飲みに行った時に相談した。
学生相談室。スクールカウンセラーに抱く印象は余りよろしくなかった。
中学の時にあったかどうかは忘れたが、信用していなかったし、高校の時にもあったが茶色く痩せこけた健康心理学が好きなおっさんの先生であったし、相談室の扉を潜るような人間は、なにかしらの目で見られるんじゃないかと思っていた。
薄暗く人気の無い廊下にぽつんとある相談室の扉を開けるのは、なかなかに勇気が要った。
スクールカウンセラーは、『気軽に遊びにくるだけでいい』みたいな事をいってくれるけどもね。
それと、俺が好きなこの漫画『精神病院&こころを病んで精神科病院に入院していました。』で seiga.nicovideo.jp
スクールカウンセラーがクソだった例が確かおまけで描いてあったので、なんか悪い印象があったんですよね。
結局今まで利用はしなくて、利用したのは鬱病になった辺りだ。
つまり一月末か二月辺りだったろうか。
鬱病になり、授業にも出られなくなって単位も危うくなって流石に日常生活に支障が出たからだ。
それでも俺は、『俺なんかが行ってもいいのか』とずっと考え込んでいた。
もっと重症の人が行くべきなんじゃないか。
甘えなんじゃないか。
俺なんかで時間を割かせていいのか。
もっと困っている人が相談できないじゃないか。
それでもどうにもならなかったので、電話をした。
初めて予約する時、電話は嫌いだったけど早く行かねばと思って、HPに書いてある開室時間ギリギリに電話をかけた。
人の目をなんとなく気にしながら。
七ヶ月くらい通ってみて実際どうかというのは、未だによくわからない。
すごくポジティヴになったわけでも無い。
ただ、話を余り否定せず聴いてくれる相手がいるというのはプラスだと思う。
メンタルが持ち直したら持ち直したで、「俺なんかが行っていいのか」になるけれど。