※あくまで個人的な感想です。
『いのちの食べかた』
視聴した日:2021/09/12
監督:ニコラウス・ゲイハルター
主演:主演らしい人物はなし
公開:2006年
視聴時間:1時間32分
製作国:ドイツ、オーストリア
個人的評価:35/100
もう一度観たいか?:観たくはない(退屈なので)
評価について:映画としては余りおすすめしない。退屈なので。
Huluにあります。
【感想】
そんなに書くことないかな……。
内容は野菜を育てて収穫するところと、牛豚鶏を育てて屠殺するまで。
農業は
・種を蒔く
・農薬? 水? を撒く
・実を収穫する(リンゴやトマト、じゃがいも)
・レタスを綺麗にする
・取り外せる土みたいなのから植物を刈る
という感じ。
畜産は
・ひよこの雌雄判別?
・ひよこを機械でドドドドドっと箱に詰める
・死んだ鶏を探して回収
・鶏を吸い込んでドドドドドドっと箱に詰める
・フェロモンを嗅がせて牛を興奮させて種付け?(といっても挿入はさせず精液だけ摂ってる?)
・豚の母親をガッチリ固定して寝かせて子豚が乳を吸う
・牛の眉間に銃かスタンガンかそういうのを突きつけて気絶? させた後、首を切って放血(その前に死んでる?)
・搾乳
・牛や豚の解体(機械でやったり半分機械の刃で切ったり)
・鶏の首を切る
・はみ出た臓物の選別?
・牛の帝王切開?
・屠殺場の消毒
プラスで、従業員の食事風景が時々入ってきます。
後石灰かなにかの現場も映ったかな。
俺は『銀の匙』
で牛や豚の毛を焦がして毛や汚れを落とすところや、効率的に搾乳するシステムの話を読んでいたので多少は事前知識があったのですが。
この映画ではまっっったくなんの説明もなく、台詞もなければ字幕もないので正直「なにをしているんだろう……?」となる箇所が多かったです。非常に。
なんとなく推測できるものもあれば、本当になにをしているのかわからないものもあり。
音声なしの字幕でもいいので、とにかく解説は欲しかったですね。個人的には。
全くの素人じゃなにをしているのかわからん……。
「あの臓器はなにと分けているの?」「牛から出ているこの液体なに?」「ひよこになにをしているところ?」など疑問が尽きない。
後肝心の(?)殺すシーンとかはなかった……かな……? わかり難かったと思う。
牛も既に死んでいるのか放血しているだけなのかわからん。
放血のシーンは湯気が立っていてインパクトありましたが。
消毒するシーンもよかったですね。ちゃんと衛生が保たれているんだなあ、と。
ただ毎日赤い血肉ばかり見ていたらおかしくなりそう……。
工場ってそういうものでしょうけど、従業員の手際が良過ぎて早過ぎて俺には無理だな……ってなります。
ひよこや鶏をあんな機械でドドドドドドって箱に詰め込んでいるのはびっくりしましたね。思ったより乱暴だな……。
豚の母親もあんなに固定されているのは授乳の時だけなのか、ずっとなのか……。
それからこの映画、変わり映えのしないシーンをずーっと流していて退屈します。
特に農業のシーン。
ずっとじゃがいもを機械で収穫しているだけ、みたいなそういうの。
1.5倍再生してしまったし10秒飛ばしもしてしまった。同じようなシーンを数十秒流されてもなあ……と思います。
【まとめ】
屠殺や農業の話であれば、この映画よりも『銀の匙』か、解説付きの動画を観た方がいいんじゃないかなあ……と思います。
屠畜場の見学とか……なかなか難しいかもしれませんけども。
ほんと説明がないのでわからないことが多いし退屈だし……まあ貴重な映像ではあると思うのですが。
というわけで100点中35点くらい……。
【余談】
動画を観て「かわいそう」と思うのはわかりますしそう思いますが、屠畜場で働く人達に「かわいそう! なんて酷いことをするんだ!」と責めるのは違うと思いますので、一応。
人もペットも皆肉を食べるし、誰かがそこで働いているからこそ我々にも肉が届き、食べられるのです。
その恩恵に与り肉を食べておきながら、屠畜場で働く人達のことを批難するのはおかしいでしょう。誰かがやらなければならないことなのです。
命そのものと、屠畜場で働く人々に感謝していただきましょう。